これからの東洋医学について

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医学の歴史をひも解くと、各時代、地域によってさまざまな医療が出てきます。そのどれもが、その時代、その地域での最新の医学だったわけです。

このことは現在でも変わりはありません。現代医学が今の最新の医学ということになります。

科学技術の発展で私たちの生活はとても便利になりました。

ほんの100年前までは、夏の暑さに対しては窓を開けることや、せいぜい”うちわ”であおぐぐらいの方法しかなく、冬の寒さに対しては、火鉢や暖炉などで実際に火を焚くしかありませんでした。

さらにそれ以前になると、お湯を沸かすにしても火を起こすことからでしたし、移動手段は馬などの動物に頼るか、自分の足で歩いていくしかなかったのです。現在は科学の力によって、こういったことは本当に簡単にできるようになりました。

このように科学の発展によって私たちの生活は大きく変わり、その変化を目の当たりにすると、医療においても最新である現代医学だけで事足りるような気がしてきます。

このような時代に古くから伝わる東洋医学は、どのようなことが求められるのでしょうか。

現在医学に足りないこと

最新の医学である現代医学だけでは不十分であることは、実際に病気をされた方や、体調の悪さを日々抱えながら生活されている方は、よく感じておられることだと思います。

病気や事故の後、なんとか日々の生活を送れるようになったけれど、調子の良し悪しに左右されて今までのように活動できなくなった、というケースは本当によくあります。

目に見える問題、例えば大きな腫物がある、骨の形が変形している、病原菌が繁殖している、などに対して現在医学は大きな効果があります。これらは現代医学がよりどころとしている科学の範囲で見つけられる問題です。

ですが、このような問題が見られないのに起こる不具合に対しては、現代医学は効果的な方法を示してはくれません。

この部分が現代医学に足りないことだと思います。科学でとらえられない問題にたいしてはちょっと苦手なのです。

このようなことは意外とよくあります

普通に健康に過ごされている方には、「現代医学で分からないことは、そんなに多くないのでは」と感じられるかもしれません。

でも実際はよくあります。私たちの体ではそれほど珍しいことではありません。

科学技術がどんどん進化して生活が便利になっていくため、科学をベースとする現代医学も万能ではないかと思えてしまいます。でも科学と医学は同じものを相手にしているのではありません。

まず科学が相手をしているのは、「物」です。

物の働きや、物同士の反応については、「現代の科学でとらえられないこと」はどんどん少なくなっていると思います。

少なくとも、新しく買った電化製品が日々満足に動いてくれる程度には、分からないことはなくなってきています。普通に使っても最低でも1年はきちんと動きますし、扱いに気を付ければ10年近く動いたりします。

これに対して、私たちの体は「生命体」です。医学が相手をしているのは生命体なのです。

私たちの体には「物」のように動いている部分もありますが、そうでない部分もたくさんあります。分かっていないことは意外とたくさんあるのです。

現代医学は今の科学ほどは、簡単に思い通りのことを実現してはくれないのです。

現代医学でとらえられないこと

では私たちの体について、現代医学でとらえられないこととは何でしょうか。

私はその一つに、東洋医学が古くから注目している「気」があるように感じています。

気というと「いったいどういうものなのだろう」と思われるかもしれませんが、単純に私たちの体を動かすエネルギーと考えてもらえればいいと思います。

気があるところは体の働きが正しくなり、少ないところはうまく動かなくなるのです。

私たちの体を動かすエネルギー

逆にいうと、体が問題なく動いているところは気が十分にあって、調子が悪いところは気が少なくなっています。

先程も書いた通り、現代医学では体の不調の原因として、骨が変形している、大きな炎症がある、など科学でとらえられることを中心に考えていきます。

でも実際はこういった問題がなくても体の不調は起こります。

そんなとき何が起こっているのかというと、体の気が少なくなっているのです。気が少なくなって体がうまく動かなくなり、不具合が起こるのです。

つまり私たちの体に起こる問題には、「現代医学でとらえられる問題(科学でとらえられる問題)」と、「気が少ないという問題」の二つがあるのです。

体に起こる問題

日々患者さんの体を見させていただき、また自分の体を観察しているとこのことがよくわかります。

私たちの体をきちんととらえるためには、現代医学だけでは足りなくて、気の面からも見ていく必要があります。「体の気の状態を見る」ということが現代医学には足りないのです。

これからの医学における東洋医学の役割

こういったことを踏まえると、これからの医学は、現代医学に「気」をプラスしたものになっていくのが理想的だと感じています。

現代医学と同じように、東洋医学にも体の成り立ち(解剖学)、体の働き(生理学)、病気が起こるわけ(病理学)などが伝えられています。ですがこれらは正確でなかったり、きちんと整理されていないところが多くあります。

古くから伝えられているものとして、頑なにこれらを守ろうとするのは少し危険だと思います。それよりは現代医学の解剖学、生理学、病理学のほうがはるかに正確です。まずは現代医学の基本的な考え方を重視するべきだと思います。

そしてそれにプラスして、東洋医学の「気に関すること」を取り入れていけばいいのです。

気に関することとは、例えば、体には気の通り道である経絡(けいらく)があって、それぞれの臓器で気を分け合っていることや、気は食べ物から体に取り入れられること、新鮮な食べ物の方が気が多いこと、調子の悪いところに気を補うと、体が自然に修復を進めてくれること、などです。

経絡とはどんなもの

体はエネルギー(正気)を分け合って動いています

エネルギー(正気)を増やす食事とは

こういった気の考えを取り込むことで、現在の医療で置き去りにされているさまざまな辛さを取り除いたり、病を早い段階から抑え込むことができるようになると思います。

また病気にならないために日常生活で気を付けることが、はっきりと見えてくるのです。

そして、これからの東洋医学に求められることは、体における気の働きや、体により調和する気を、効果的にまたできれば持続的に補う方法や、最終的には気を正確にとらえる方法を調べていくことだと思います。

いつか現代医学が気の理解を深めて、両者の距離が近くなったときに、スムースに両者をつなぎ合わせることができるように準備を進めておくのです。

そのようなことが、これからの東洋医学には求められると思っています。

 

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