五十肩はどうして治りにくいのですか

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五十肩

40代から60代の肩の痛みといえば、五十肩です。

痛みで手を挙げられなかったり、服を着るのに一苦労だったりと、なかなか辛い疾患です。

しかもこの五十肩、治りにくいことでよく知られています。

2〜3ヶ月で治るとしたら早い方で、長くなると数年間のお付き合いになったりします。

では、どうして五十肩は治りにくいのでしょうか。今日は五十肩について見てみます。

五十肩はどんな疾患ですか

五十肩は、肩の痛みで腕を動かしにくくなる疾患です。

肩の関節は、私たちの体で一番大きく動かすことができます。正しい状態であれば、前にも横にも180度以上動かすことができ、とても柔軟です。

ところが五十肩になると、痛みのため肩を動かすことができなくなります。

腕を水平まで挙げられなかったり、ひどくなると30度ほどしか動かせない場合もあります。

無理に動かした時の痛みはかなり強く、肩を押さえて立ち止まるほどです。

このようになると、服を着ることができなくなったり、髪やベルトを止めにくくなったり、日常生活にも影響が出るようになります。

また普通は動かした時の痛みだけなのですが、じっとしている時に痛みがでることもあります。

特に寝ている時の痛みは辛く、ジンジンとした痛みで眼が覚めたり、寝返りの時に激痛が出たりします。

このように五十肩は痛みも強く、日常生活にも影響のあるやっかいな疾患です。

五十肩の原因をみてみると

では五十肩の原因はどのようなものでしょうか。

実は五十肩の原因はよくわかっていないのです。

ほかにも肩の痛みを起こす疾患はいくつかあり、これらはそれぞれ原因がはっきりしているので、五十肩とは別の病名がついています。

つまり、はっきりした原因がないのに肩が痛む、という疾患をまとめて五十肩と呼んでいるのです。

そんな状態なのですが、東洋医学でみるとそれなりの原因は見えてきます。

 

五十肩になっている肩の関節をよく見ていくと、多くの場合、腕の後ろ側を流れる経絡(けいらく)の通りが悪くなっています。

経絡とはどんなもの

この経絡は「心経(しんけい)」と呼ばれ、心臓から起こり、脇の下に出て、腕の後ろ側を通って手の小指まで流れていきます。

心臓の経絡

心臓の経絡(心経)  出典:新版 経絡経穴概論 医道の日本社 2009年

脇の辺りでは肩甲骨を動かす筋肉を通り、これらの筋肉と関わります。

ふつう経絡は、関係を持つ内臓の影響を強く受けます。ですので心経は心臓の影響を受けることになります。

そして心経の通りが悪くなっているということは、なにかの原因で心臓に負担がかかっていることが考えられるのです。

では、どうして心臓に負担がかかるのでしょうか。

”心臓への負担”でまず思い浮かぶのは、いわゆる「心労」です。

あれこれ悩んだり、周りに気を使ったり、思い通りにいかなくてイライラしたり、こういった精神的なストレスは心臓に影響を与えます。

こういった負担が多くなると、心臓と関係を持つ心経の通りも悪くなっていきます。

すると肩甲骨から腕の後ろあたり、心経の通りに沿って筋肉の動きが悪くなり、強い痛みが出るようになるのです。

五十肩が治りにくいわけ

五十肩の原因が少し分かってきました。すると、五十肩が治りにくいわけもなんとなく想像がついてきます。

「心労」というものは、なかなかに取り除くのが難しいものです。ほとんどの場合は、自分だけの問題ではありませんから。

環境だったり、人間関係だったり、自分ではどうにもならないことが多いものです。

特に五十肩がよく起こる50歳前後の年齢といえば、家のこと、子供のこと、親のことなど、今までになかった様々な問題が押し寄せてくる時期です。

このような時期に多くの方が五十肩になるのも、なるほど納得ができます。

痛みを楽にするには

このように、五十肩は精神的な負担と関係が深く、とても治りにくい疾患です。

でもやっぱり、できるだけ痛くないように過ごしていきたいものです。

そのためにはどうすればいいのでしょうか。

まず思い浮かぶのは、経絡の流れを良くすることです。

それにはいくつか方法があります。

ストレッチ

ストレッチ

痛みのない範囲で筋肉を伸ばしていくのは、良い効果があります。筋肉を軽く動かすことで、経絡の通りが良くなるからです。

肩の上げ下げ(肩甲骨の上下運動になります)や、両手を上(痛みのない範囲で)に挙げたり、横に水平に上げた状態で、手のひらを裏表にクルクルと動かす運動などがおすすめです。

また両手を前に出して、肩甲骨を広げるように、肩から腕をグッと前に伸ばす運動も良いと思います。

肩甲骨と、肩から腕に伸びる筋肉をゆっくり伸ばすものであれば、どんなストレッチでも効果的です。

注意することは、痛くない範囲で行うことです。無理に引伸ばすと筋肉を傷つけてしまうのでよくありません。

痛まない程度に、軽いストレッチが効果的です。

保温する

温めると経絡の通りは良くなります。

五十肩の場合は、肩甲骨から腕にかけて保温すると、痛みが楽になります。

この場合、普段は「冷やさない」ことを中心にして、痛みが強い時は「温める」という意識を持つと良いと思います。

冷やさないためには、服を1、2枚増やすようにします。痛みは肩なのですが、経絡は指先まで通じていますので、できれば長袖を着るようにしてください。(夏は汗をかかない範囲で服を選んでください)

夜の痛みが出るようであれば、タオルを肩に巻きつけて寝るのも良いと思います。

そして、痛みが強い日はカイロなどを服の上から貼って温めると楽になります。

この時は汗が出ないように注意してください。汗が出るほど温めると痛みが強くなるからです。

また、お風呂に入って全身温めるのも効果があります。

この時も長湯したり、汗をダラダラかくと逆効果になります。少し熱めのお湯にサッとつかるのが効果的です。

(汗をかくと何故よくないのかについては、こちらをご覧下さい → 汗もかきすぎには注意です

気分転換

精神的な負担を完全に取り除くのは難しいのですが、気分転換はできます。

気持ちが軽くなると少し経絡の通りも良くなり、痛みも和らぎます。

音楽を聴く、映画を見る、お茶をするなど、なんでも良いと思います。ゆったりと気持ちを伸びやかにできればOKです。

一日の中で、こういった時間を作るのは大切だと思います。

まとめ

五十肩について見てきました。

  • 五十肩は痛みも強く、治りにくい
  • 精神的な負担と関係がある
  • 軽いストレッチ、保温、気分転換などが効果的

五十肩になると日常生活にも影響が出るようになります。

でも大丈夫です。ここで紹介した方法で痛みを抑えることができますし、また東洋医学の治療をうけることで早く治すこともできます。

調子の悪さを感じたら、迷わずに早めに対処していくのがお勧めです。

 

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