スポンサーリンク

今年の秋は、始まりが早かったように思います。8月の終わりには涼しい日が増えてきました。
でも気温や湿度は安定しません。暑い日や寒い日があったりして、そして湿度がずっと高いですね。
地域の差もあると思いますが、私の住むところでは雨が多い秋となっています。
秋になると体調を崩すという話をよく聞きます。季節の変わり目はそうなのですが、やっぱり秋もなかなか調子が出てきません。
疲れやすかったり、体がだるかったり。
今回は秋の体調不良について、東洋医学で考えてみました。
秋の体調不良について
秋になると体調を崩しやすくなります。
夏の疲れによるものも多いのですが、10月ともなるともう初秋も終わりですし、この時期の体調不良はちょっと違う原因がありそうです。
症状としては次のようなものがよくあります。
- 疲れやすい
- やる気が出ない
- 風邪をひく
- 体がだるい
- 頭痛や肩こりや腰痛
全身にいろいろな症状が出てきます。どこか一箇所というわけではありません。
こういった様々な症状が出てくる時は、正気(せいき:私たちの体を動かすエネルギー)の不足が考えられます。不足するところが人によって違うので、症状もいろいろなのです。
よく東洋医学では「秋は乾燥の季節」とされ、「秋の体調不良は乾燥から起こる」と言われたりします。
でも実際はどうでしょうか。今年の秋などは湿気が高いですし。むしろ冬の方が湿度は下がりますよね。
東洋医学が作られた時代とは環境が違ってきていますし、もう少し現実を見据えて考えていく方が良いと思っています。
では秋の体調不良はどうして起こるのでしょうか。
大きな原因として、気温の変動と秋の花粉があるように思います。
体調不良の原因は
気温の変動
秋になると一日のうちの気温の変化が大きくなります。
朝晩は少し肌寒くても、日中は20℃を上回ったりします。ちなみにこの記事を書いている今は、27℃もあります。
このように一日のうちで大きく気温が変化すると、体には大きな負担がかかってきます。
私たちの体は体温を一定に保とうとする働きがあります。血液の流れを調整したり、体温を作り出したり、気温の変化に負けないように体は頑張るのです。
そして、こういった働きには多くの正気が必要となります。
毎日このような状態が続くと、全身の正気が徐々に少なくなります。そして体のいろいろなところで様々な症状が出てくることになるのです。
気温の変化というとふだん意識することはないと思います。ましてや体に負担がかかるとは思いません。
でも体はこういった環境の変化に細かく対処して、正気を使っているのです。
秋の花粉
花粉というと春から初夏と思われがちですが、秋にも多くの花粉が飛んでいます。
イネやカモガヤやブタクサなど、9月から大体10月の終わりまで多く飛び、種類によっては12月まで飛んでいるものもあります。
花粉症がある人はもちろんですが、そうでない人も花粉への対応にたくさんの正気を使うため、全身の正気が不足しがちになります。
そしていろいろな不調が出てくるのです。
花粉の影響は年々大きくなっているように思われます。少なくとも10年前には、秋の花粉なんて耳にすることはありませんでした。
イネやブタクサは同じように飛んでいたはずですが。
これは、花粉症が花粉だけで引き起こされているのではないことが関係しています。
ご存知の通り、花粉症は花粉によるアレルギー反応です。
花粉自体ももちろんアレルギーを引き起こしますが、それよりも花粉についた大気汚染物質の方が問題です。
車の排気ガスや工場の排煙など、身体に良くない様々な物質が飛んでいて、これらが花粉にくっつくことで、症状を激しくしているのです。
そして大気汚染は年々ひどくなっており、アレルギーも起こりやすくなっているのです。
こういった理由から、これからは秋の花粉にも注意が必要です。
秋の体調不良を防ぐためには
服装で体温調節
気温の変動については、服をうまく使って対処するのがいいと思います。シンプルに、「寒ければ着込んで、暑ければ脱ぐ」のです。
長袖、長ズボンを着て、袖や裾をめくったりおろしたりしながら調節していくのが、簡単でうまい方法だと思います。
それでも寒さを感じる時は上にもう一枚着て、暑い時は半袖、半ズボンに着替えます。
体温調節の目安は「汗が出そうで出ない温度」です。これくらいの温度が体には一番よいのです。
会社勤めをしている方は、なかなかこういった調整は難しいですが、上に何かを羽織ったり、脱いだりくらいはできると思います。
暑さ、寒さをいつも意識して、丁寧に調整してみてください。少しずつ体調は良くなっていきます。
花粉を避ける
花粉対策の基本はマスクです。外出する時は必ず使うようにしましょう。
また無駄な外出を避けたり、花粉が多いところ(河川敷や草むらなど)に近づかないようにするのも大切です。
さらに、帰宅時は衣服についた花粉を払ってから部屋に入りましょう。
室内にいる時は空気清浄機を使い、部屋の換気は短時間でやるようにします。
いろいろとありますが、基本的には春の花粉と同じ対策でよいと思います。
規則正しい生活
体に正気を増やして体調を整えるには、規則正しい生活も欠かせません。
夜更かしをやめて、夜は23時までに布団に入るようにしましょう。
食事の時間帯も乱れないようにして、生活リズムを整えていきます。
また定期的な運動もリズムを作るのに効果的です。積極的に取り入れましょう。
胃腸をいたわる
胃腸は正気を取り込む大切なところです。胃腸をいたわって、体にたくさん正気を取り込みましょう。
ポイントは、「冷えたものを取らない」「よく噛んで食べる」「だらだらと食べ続けない」の3つです。
どれも胃腸に負担をかけないために大切なことになります。
また秋は実りの季節です。旬で美味しい食べ物が多くあります。こういった正気を多く含む食材をたくさん取ることでも体調は良くなってきます。
体に良いものを楽しんで取るようにしてください。
まとめ
秋になると出てくる体調不良について、東洋医学の考えから見てきました。
- 「気温の変動」と「秋の花粉」で正気が少なくなっている
- 服装や花粉対策、生活リズムの改善や胃腸をいたわることが大切
- 旬で正気の多い食べ物をたくさん取る
季節の変わり目には体調を崩しやすくなります。多くの場合は、気温や湿度が関係しているように思います。
こういった環境の変化にうまく対応することで、体調を維持することができます。
体からの声に耳をすませて、日々いたわるように心がけてください。
この記事がなにかの参考になりましたら、投票をお願いいたします。
この記事もよく読まれています
スポンサーリンク